ダイエッターのためのストレスとの上手な付き合い方
ここまでの記事で、
体重そのものではなく
体の中で食欲や代謝を調整している
仕組みを整えることが大切だ
というお話をしてきました。
今回は
実際にどうやって整えればいいのかを
日常生活の視点から整理していきます。
テーマは
ストレスとの付き合い方。
“瘦せの司令塔”こと
GLP-1が働きやすくなる
「生活の土台」について
見ていきましょう。
頑張りすぎると痩せにくくなるワケ
これまで多くの人が
苦しい減量方法を選んできました。
少ない食事に耐え
激しい運動を頑張っている人は
意志が強く、
努力しているように見えます。
けれど体にとっては
強いストレス状態=危機。
前回の記事で登場した
“痩せの司令塔” GLP-1は
「頑張れば出る」
「我慢すれば増える」
というものではありません。
食事、運動、睡眠、ストレス――
日々の生活環境の影響を受けながら
体が安心できる状態かどうか
を判断して働くホルモンです。
つまり、体にとって
「今は安全」
「無理をしていない」
と感じられる環境が整っているほど
GLP-1は自然に働きやすくなります。
ストレスで痩せホルモンは減る!?
私たちの体は
ストレスを感じると
糖質コルチコイド
と呼ばれるホルモンを分泌します。
分泌場所は副腎皮質。
腎臓の上にある
とても小さな器官です。

副腎の反応は、
ストレスに対抗し命を守るための
ごく自然で大切なもの。
しかし
ストレス状態が長く続くと、
この糖質コルチコイドが
“瘦せホルモン”GLP-1の
産生を抑えてしまうのです。*1
だからこそ、ダイエットは
真面目に頑張りすぎてはいけません。
楽しくリラックスして
取り組んだほうが
体は協力的になりやすいのです。
無理のない減量ペースを知っていますか?
あなたは、
減量の最適なペース
をご存知でしょうか?
米国国立心肺血液研究所
(NHLBI:National Heart, Lung, and Blood Institute)では
このような基準を示しています。*2
医療専門家は、約6ヶ月かけて
当初の体重の5~10%を減らすこと
を推奨しています。
5%というと
体重70kgの人で3.5kg。
これを半年で落とすのですから
意外とゆったりしている
と思いませんか?
「1ヶ月で10kg落とす」
というような急激な変化は
体にとっては強いストレスです。
減量は、短距離走ではなく長距離走。
自分の体と対話しながら
最適なペースを見つけていきましょう。
痩せにくい人のためのご褒美選びのコツ
生活の中で
ストレスを抱えたり、
「今週の自分はとくに頑張った!」
と思うこともありますよね。
ここで
ストレスとの付き合い方として
「ご褒美」の考え方
も見直してみましょう。
『どうしてもヤセられなかった人たちが“おデブ習慣”に気づいたらみるみる10kgヤセました PREMIUM』
(ダイエットコーチEIKO 著)
ではこう書かれています。
お菓子=“頑張ったらもらえるありがたいもの”という発想が染みついた人はヤセにくい傾向にあります
EIKOさんのおすすめは
- ピアス
- パック
- ひと箱で数百円するティッシュなど
手ごろですぐに手に入るけどちょっと贅沢なもの
をご褒美にすること。
- ハーブティー
- バスソルト
- ボディクリーム
- アロマオイル
- 手帳用シール……etc.
自分をご機嫌にしてくれる
お手頃なご褒美を
探してみてください。
減量中でも
人生を楽しんでいい――
その許可を自分に出すことも
体を整える一部です。
ストレスフリーな生活が痩せの第一歩
ストレスと上手に付き合うことは
減量の“遠回り”ではなく
むしろ近道になることがあります。
次回は、
GLP-1ホルモンを味方につける
運動と睡眠の整え方について。
「これならできそう」
そう思える選択肢を
一緒に見ていきましょう。
参考
1. Sato T, Hayashi H, Hiratsuka M, Hirasawa N. Glucocorticoids decrease the production of glucagon-like peptide-1 at the transcriptional level in intestinal L-cells. Mol Cell Endocrinol. 2015 May 5;406:60-7. doi: 10.1016/j.mce.2015.02.014. Epub 2015 Feb 17. PMID: 25700603.
2. https://www.nhlbi.nih.gov/health/heart-healthy-living/healthy-weight


